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愛されるために生まれたあなたへ・・・。私たちは、栃木県小山市にあるプロテスタントのキリスト教会です。

『再会の日を夢見て』(公園の子どもたち:その3) [エッセイ/共に喜び、共に泣いて]

◆ 私が出会った人たち ◆ <連載12>


 子どもたちが目を輝かせて集まり、お話しを聞いてくれた紙芝居。いっしょに公園の中を走り回りながら遊んだりもした。たぶん1,000人位の子どもたちに会ってきたようだ。約300冊の新約聖書を子どもたちにプレゼントすることもできた。保護者の方々に理解され、信頼も得てきた。私には順風満帆のように思えた。
 しかし、試練の時は突然やってきた。
 あるカルト宗教が起こした毒ガスを使った驚愕の事件…。多数の死者が出た。社会には今までにない空気が立ち込めるようになった。「宗教は怖い!」そして公園で行う紙芝居にも次第に影響が出始めた。
 「さあ、紙芝居を始めるよ~!」
 子どもたちはいつものように集まってくれた。ところが、後ろの方にいる保護者から声がかかるようになった。「こっちに戻っておいで!」今までなら保護者も一緒に付き合ってくれたのだが…。
 紙芝居の活動に吹き始めた追い風はすでにその風向きを変えていた。多くの人々が思う「宗教は怖い」という強い向い風を私は全身で受け止めることになったのだ。
 やがて、時代の移り変わりでもあるのだろうか…、子どもたちが公園で遊ぶ姿を見ることが少なくなっていった。残念ながら、紙芝居の活動も休止することを決めた…。
 けれども、私には夢がある。それは、かつて出会った子どもたちとの再会である。大人になった彼らとどこかで再会したい!その日を思って祈っている。いや、きっといつか再会できるに違いないと心密かに信じている。ただ一つ、心配なことがある。彼らは私の顔を思い出してくれるかもしれないが、果たして私は彼らの名前を思い出せるだろうか・・・。あ~、心配だ!!

〔2017.12/ほっとひと息・第112号〕

タグ:エッセイ
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